いつまでかな、そう思いながら
「パパ大好き」といって小さな手で父親である私の手を握ってくれる娘たち。
いつまでパパを好きでいてくれるかな?
産まれたときに比べて随分と大きくなったよね。
でもまだ子供の手。
この手を握ってたいな。
ずっとだったらいいけど、そんなわけないよね。
いつか誰かを好きになって、パパじゃない人の手を握る日が来るのは寂しいような、それでいてその人と幸せになれるなら嬉しいような複雑な気持ち。
産まれたときから今日まで当たり前のように過ごしているけど、それは当たり前じゃないって知ってるよ。
宝くじが当たるよりも、どんな高級な食べ物とか持ち物を持つよりもずっと幸せ。
そして大きな病気をすることなく今日まですくすくと育ってくれていることに感謝だよ。
お金なんかいらないからずっとこの小さいながらも幸せな時間が続いてくれたらいいな。
君たちは女の子だからいつか必ずパパのことを嫌いになる時期がくるってわかってるよ。
わかってるけど、どうかその日までもう少しだけもう少しだけこの幸せを感じさせてください。
パパが年をとったとき、この時間を過ごせたことを忘れないよ。
たとえもし認知症になったりして記憶に障害が起きたとしても覚えてたいな。
君たち二人のパパになれたことが幸せだよ。