東京でも頑張ろうと思ったとき
私は地方出身でしたが、ずっと東京に憧れていました。
東京には何でもあるし、常に時代の先端を行っていて、住んでる人もみんなキラキラしてる。
きっと自分も東京に住めば楽しい毎日を送ることができる。
そしていざ東京に引っ越して、色んなお店で買い物をして、テレビで見たことある場所に行って、芸能人を見て、とても充実した日々を過ごしていました。
しかし、毎日が楽しいはずなのに心のどこかに何かもやっとした感じがしていました。
そんなころに幼馴染が地元から遊びに来てくれました。そして私の顔を見るなりこう言いました。
「最後に会ったときと全然違う顔してるね。ちょっと行きたいところあるからついてきて。」
どこに行くのかと思いついていくと、そこは公園でした。
「〇〇の会社のサービス使ってるけど、すごくいいね。家族全員で使ってるよ。人の役に立つサービスに関わる仕事ができて羨ましい。〇〇は本当にすごいね。」
幼馴染にそう言われて、自分が恥ずかしくなりました。
自分がしてる仕事はそのサービスを運営する中のごく一部の業務だからです。
適当に仕事をして東京を満喫しようとしていた自分が恥ずかしくなると同時に、心の中のもやっとしたものが何かわかりました。
それは、誰の役にもたっていないという寂しさです。
このとき、もっと一生懸命仕事をして、もっと色んな人に感謝される立派なサービスを作りたいと思いました。
そして、そのことに気づかせてくれる人と幼馴染でいれることがすごく嬉しくなりました。そんな幼馴染も地元で公務員して人々の生活を支えています。
小さいころから知ってる人と、同じ時代に社会を支えることができることに幸せを感じながら、今も東京で暮らしています。