みんなの小さな幸せ日記

みんなの小さな幸せ集めました。

深夜の上海で大人を背負って病院へ

5年前、私は大学3年生でした。大学のサークルの伝統で夏休みに希望者は上海の交通大学の夏季留学生プログラムを受講することがありました。

 

私は初めての海外ということで希望しました。ちょうど第二言語で専攻していた中国語を活かす絶好の機会だとも思いました。

 

8月1日に成田空港から上海の浦東空港へ到着、そこからバスで古北路付近のホテルへ宿泊しました。

 

その年のサークル内での希望者は7名でした。最初の1週間は7人とも怖いもの知らずに屋台や汚いお店で中華料理を食べ歩いていました。

 

滞在一週間が経過したある夜、私は同期と同じ部屋で寝ていました。夜1時頃、その同期から突然僕をたたき起こし、腹が痛いから薬をくれと言われたので、持参していた整腸剤を渡しました。

 

私は薬を渡してすぐ眠りましたが30分後また起こされました。その時点で同期は床に倒れこみ動けなくなっていました。

 

どうして良いか分からなかったのですが、気づいた時には彼を背負って大通りに出て、タクシーに乗り病院へ行ってもらいました。

 

病院へ行って気づいたのですが、自分は中国語でこの状況をどのように医師に伝えればよいか等考えていませんでした。

 

とりあえず病院内を駆け回り、2時間後なんとか点滴までさせることができ、同期も体調を回復しました。食中毒が原因だったようです。

 

中国の病院は診察前に料金先払いなど違いがあるなどもこの経験のおかげで学びました。それに中国語が拙くても何とかなるものだと自信になりました。