ありがとう。が勇気をくれた
私は、動物病院で動物看護師として働いている。
ペットブームの中でも、特にさいきん患者さんで多くくるのは″ 猫ちゃん ″。
数年まえからの猫ブームは、いまだに衰えることなく私のまわりでも猫を飼いはじめている人が増えている。
この仕事をしていて思うのは、命の尊さ…。
ケガをしていたり、病気だったりと 患者さんの症状は、さまざまだ。 中には、助けられなかった命もあった
そのたんびに、正直この仕事をしていることが苦しくなる。
本気で辞めてしまおうかって考えたこともあった…。
でも、ある猫と少女の出逢いで私は、変われた。
数ヵ月前。小学校低学年位の女の子が息を切らして駆け込んできた?
「 助けてあげて下さい。このこ、車にぶつかって でも車、どっか行っちゃって……。」と泣きながら言う。
「……。わかった?まかせて。」と私は医師に事情を伝えた、医師は快く受け入れ 猫ちゃんは、一命をとりとめ、心配していた後遺症などもなく、介抱にむかっていたが、新たな問題が…
実は、この猫は野良猫らしく 少女は飼いたい、でも母親は反対。
ケガが治っても行き場がない。
少女は、懸命に母親を説得してくれているらしい…。
だが、なかなか難航のようで。
毎日、懸命にお見舞いに来てくれる少女…。猫も少女に心を開いている。出来ることなら、と誰もが思っていた
そのとき、少女の母親が現れて
「ちゃんと、めんどうみるのよ… 」
母親は、少女が毎日、病院に来ていたことを知っていたのだ。
少女は、泣きながら喜んでいた。
そして退院の日。
「おねぇさん、私 将来、おねぇさんみたいな看護師さんになるよ?本当に、助けてくれてありがとうございました。 」
この言葉が、どれほど勇気をくれたか。
今も思い出す…。私に勇気をくれた言葉
小さな幸せをくれる言葉
″ありがとう ″